東武日光線 栃木駅を訪ねる~蔵の街、栃木市にある中心駅~

栃木駅は栃木市にある東武日光線とJR両毛線の接続駅。栃木市の中心市街に隣接していて、蔵屋敷の残る昔ながらの町並みは観光地としても有名です。

東武鉄道 日光線 栃木駅


栃木駅は東武日光線とJR両毛線の接続駅です。

栃木県のなかでも東京寄りに位置している栃木市は、県内市区町村で人口第3位と大きめ。その中心市街地に隣接しているのが栃木駅です。江戸時代には日光を結ぶ例幣使街道の宿場町として発展した歴史があり、街道沿いに蔵造りの建物が並ぶ「蔵の街」としても知られています。

栃木駅は市街地の南側に位置していて、中心市街からは少し距離があります。

明治以前から発展しているような歴史のある場所では鉄道の駅がやや町外れに置かれることが多いですね。蔵造りの建物が並ぶ街道沿いまでは、徒歩10分程度でしょうか。

東武とJRの駅は並列していて、ほぼ一体化した高架駅。

2000年頃の再開発によって駅の高架化と駅前整備が行われたようで、統一感のある駅舎。蔵屋敷をイメージしてか、屋根を表す三角形が多用されたデザインです。ロータリーの雨よけ屋根もジグザクとしています。

1階部分には改札が別々に設けられていて、市街地寄りの北口側がJR、南口側が東武の改札。乗換え専用の改札は設けられていませんが、南北自由通路を介してすぐに乗換えが可能です。

改札前も改札内コンコースも余裕を持って広々とした構造なのが印象的です。改札階から各ホームへは階段のほかエスカレーター、エレベーターも完備されています。

ホームは2面3線構造。

下り(日光・宇都宮)方面が島式1面2線、上り(浅草)方面は単式1面1線です。すぐ隣にはJR両毛線のホームが見渡せます。同時期に高架化したため、ホーム階の高さや位置も同じような設計になっています。

栃木駅は特急、急行、普通列車すべて停車します。

東武日光線は特急街道なので、東武日光・鬼怒川温泉を結ぶ「けごん」「きぬ」のほか、会津鉄道の会津田島まで乗り入れる「会津」が運行されています。運行頻度も高く、特急は上下線とも毎時1,2本は停車しているようです。

普通列車は上下線とも毎時2,3本程度。

普通列車は隣の新栃木駅から分岐する東武宇都宮線と一体の運行体系をしている影響で、下り方面の半数は東武宇都宮行きとして運転しています。なお、以前より少なくなりましたが、下り列車に限り当駅始発の設定があります。


栃木駅の情報

路線 :東武日光線、JR両毛線
住所 :栃木県栃木市沼和田町1-35
開業日:1929年4月1日
訪問日:2021年9月24日
    ※画像はすべて訪問時に撮影したものです