東武伊勢崎線 堀切駅 ~3年B組の記憶が残るのどかな下町の駅~

堀切駅を通過する特急列車

東武鉄道 伊勢崎線 堀切駅


堀切駅は東京都墨田区にある東武伊勢崎線の駅です。

通勤路線として名高い東武伊勢崎線のなかでも、起点の浅草から北千住駅までは下町の住宅密集地帯を走るローカル色の強い区間。東京スカイツリーの開業や曳舟駅周辺の再開発もあり、徐々に雰囲気も変わってきていますが、今でも東向島~牛田駅あたりは下町の落ち着いた雰囲気が残ります。

堀切駅は荒川堤防に沿った場所に設けられており、のどかなロケーション。

相対式2面2線の地上駅で、各ホームを繋ぐ跨線橋や構内踏切はありません。ホーム全体は緩やかにカーブを描いていて、それぞれのホームの浅草寄りに改札口が設けられています。屋根は設置されているのは、ホームの改札寄りの一部分のみ。

ホームは10両編成分の長さがありますが、停車するのは車両は主に6両か8両編成。

普通列車のほか朝夜に設定されている区間急行および区間準急の列車が停車します。半蔵門線に乗り入れる10両編成の急行や準急は曳舟~北千住間の各駅はすべて通過しています。

上り(浅草方面)ホームにある東口は、目の前に荒川の堤防が迫る珍しい構造。

堤防の上を走る道路(都道449号線)の歩道が駅へアクセスする唯一の手段です。
ここまで大規模河川に近い地上駅も珍しいのではないでしょうか。

やや敷地のある下り(北千住方面)ホーム側の西口改札には三角屋根の駅舎があります。

西口駅舎と隣接する学校施設は、かつてTVドラマ『3年B組金八先生』のロケ地として登場していました。私自身も再放送で三角屋根の駅舎を何度も観た記憶がありました。当時は足立区立第二中学校という公立中学校でしたが、廃校の憂き目に遭って、現在では東京未来大学のキャンパスに活用されています。

駅名にもなっている堀切という地名は荒川を挟んで対岸の葛飾区のもの。

開業当時の明治時代には現在の荒川(荒川放水路)は建設されておらず、現在よりも東側に路線と駅舎がありました。大正時代に荒川放水路の建設が決まるとルート上にあった東武線と堀切駅は現在地に移設された経緯があります。

堀切菖蒲園に行きたい場合は、京成本線の堀切菖蒲園駅が便利です。


簡易的な東口改札 (2023)
2番ホームは下り浅草方面 (2023)
停車中の普通北千住行き (2023)
通過する特急浅草行き (2023)
ホームに滑り込む普通浅草行き (2023)

堀切駅 の情報

路線 :東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
住所 :東京都足立区千住曙町34-1
開業日:1907年4月1日
訪問日:2023年6月3日
    ※画像はすべて訪問時に撮影したものです