長良川鉄道 美濃市駅を訪ねる~うだつの上がる町並みのある駅~

長良川鉄道美濃市駅の駅舎

長良川鉄道の美濃市駅は江戸期の町並みが残る美濃市の中心駅です。開業当時の駅舎が現在でも使用されており、独特の風情があります。

長良川鉄道 美濃市駅

長良川鉄道美濃市駅の駅舎

美濃市駅は長良川鉄道越美南線の駅です。

岐阜県の中央に位置する美濃市は江戸時代の屋敷町の面影を今に残す街で美濃和紙の産地としても知られています。美濃市駅は市街地から南に少し離れた小高い場所に立地し、市街地までは徒歩15程度。

1923年に国鉄越美南線の美濃町駅として開業。
市制が施行された1954年に駅名を美濃市駅へと改称しています。

1986年には国鉄から第三セクター鉄道の長良川鉄道に転換されました。

長良川鉄道美濃市駅のホーム

ホームは島式1面1線構造で、北濃寄りから入線できる2本の側線を有しています。

駅舎は一段低い場所に設置されており、地下道で結ばれています。駅舎やホームなどの駅施設は開業当初の面影を留めているため、国の登録有形文化財に指定されました。

美濃市駅に停車中の長良川鉄道の車両

長良川鉄道の運行上でも重要な駅で、美濃太田および関駅発の一部列車は当駅で折り返し運転を行っています。起点の美濃太田から当駅までは利用者も多いため区間運転の列車の設定がありますが、北濃方面は山間区間に入るため列車の本数が少なくなっています。

美濃市駅から250mほど離れた場所には、名鉄美濃町線の美濃駅がありました。1999年に路線ごと廃止され、旧駅舎や車両は静態保存されています。現在、美濃市を走る鉄道は長良川鉄道のみとなっています。


長良川鉄道美濃市駅の駅舎
美濃駅の駅舎 (2017)
長良川鉄道美濃市駅の駅舎
夜の美濃駅駅舎 (2017)
長良川鉄道美濃市駅の改札口
改札窓口 (2017)
長良川鉄道美濃市駅の改札口
改札口の先にホームに続く地下道がある (2017)
長良川鉄道美濃市駅の地下通路
ホームを繋ぐ地下道 (2017)
長良川鉄道美濃市駅の階段
ホームに続く階段 (2017)
長良川鉄道美濃市駅の階段
ホームに続く階段 (2017)
長良川鉄道美濃市駅のホーム
年季の入ったホーム上屋 (2017)
美濃市駅に停車中の長良川鉄道の車両
ホームで出発を待つ列車 (2017)

美濃市駅の情報

路線 :長良川鉄道越美南線
住所 :岐阜県美濃市広岡町
開業日:1923年10月5日
訪問日:2017年10月8日