東武伊勢崎線 浅草駅 ~ターミナルデパートのある東武本線の起点駅~

東武浅草駅の駅舎画像

東武鉄道 伊勢崎線 浅草駅


浅草駅は東武伊勢崎線系統の起点となるターミナル駅です。

大手私鉄で全国2位の路線総延長を持つ東武鉄道。その軸となる伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の起点であるほか、途中駅で分岐・接続する日光線や野田線などの路線へ直通する特急列車の起点になっているのが浅草駅です。

駅は浅草寺にもほど近い国道6号と雷門通りが交わる吾妻橋交差点に隣接しています。

駅舎は商業施設と一体化した駅ビルタイプ。

駅の入口は1階、ホームは建物の2階部分あり、その他のフロアは商業施設になっています。商業施設と一体化した駅ビルは今でこそよく見かけますが、完成した1931年当時では関東地方では初の構造でした。開業当初から百貨店の松屋が入っており、現在は低層階が松屋、上層階はエキミセ浅草という商業施設になっています。

駅ビルはアール・デコ調の瀟洒な雰囲気。

大手私鉄の起点ともあって堂々として風格のある建築です。建築自体は1931年開業時のままですが、外観は一時期変更されており、スカイツリー開業に合わせた2012年に開業当時の姿に復元されました。屋上の時計台がお洒落です。

交差点に面した1階正面部分が駅の出入口。
中央にホームへと繋がる階段と、側面には特急券および定期券販売所があります。


階段を上った2階部分がホーム階。
正面改札口の先に頭端式3面4線のホームがあります。

正面改札から見て右手の1・2番ホームは普通列車、左手の3・4番ホームは特急専用として割り振られています。駅全体が建物にすっぽりと収まるように設計されているため、停車できるのは6両編成まで。1番線のみ8両編成に対応しています。駅の先端、北千住寄りでは線路が右方向に大きくカーブしており、普通列車の前2両分はドアが開きません。

あまり知られていませんが、ホームの北千住寄りに階段が設けられていて、1階部分に北口改札もあります。

浅草駅を発着するのは特急、区間急行、区間準急、普通の4種別。

特急は伊勢崎線系統の「りょうもう」、日光線系統の「けごん」、鬼怒川線・会津方面の「きぬ」「会津」のほか、夕方には春日部・野田線方面の「スカイツリーライナー」、「アーバンパークライナー」の設定もあります。特急本数の多さと行き先の多様さは大手私鉄でも有数ではないでしょうか。関東1都4県に跨る路線網を持つ東武鉄道ならではです。

特急に比べて普通列車は浅草~北千住駅間の短距離列車がほとんど。急行や準急などの中距離列車は地下鉄直通がメインとなり、浅草駅には来ません。ただ、朝と夕方以降は北千住以北に直通する区間急行や区間準急の運転があります。


銀座線とは浅草地下街を通じて接続 (2021)
アールデコ様式の風格ある駅舎 (2021)
北関東の各地を結ぶ特急列車が走る (2021)
普通列車は基本的に短距離選手 (2021)
出発を待つ北千住行きの普通列車 (2021)
特急は専用ホームから発着する (2021)
分割・併合がお得意のリバティ (2021)

浅草駅の情報

路線 :東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
住所 :東京都台東区花川戸1-4-1
開業日:1931年5月25日
訪問日:2021年9月24日
    ※画像はすべて訪問時に撮影したものです