伊豆箱根鉄道 大雄山線 大雄山駅~金太郎が待つ終着駅~

伊豆箱根鉄道大雄山線大雄山駅の画像

伊豆箱根鉄道 大雄山線 大雄山駅


大雄山駅は伊豆箱根鉄道大雄山線の終着駅です。

起点の小田原駅から終点の大雄山駅までの距離はわずか9.6km。
曹洞宗の古刹・大雄山最乗寺への参詣路線として敷設された歴史のある大雄山線はローカル感漂う味わい深い路線です。

大雄山駅は頭端式の島式1面2線のホーム。
ホームの先端に駅舎と改札が設けられていて、フラットに出口と繋がっています。

大雄山線はローカル線とはいえ、列車はおよそ15分間隔での運行。
改札には簡易改札機ではなく、立派な自動改札機があり首都圏の私鉄駅と遜色ありません。

駅舎は三角屋根が印象的な木造駅舎。

駅舎1階は待合室と駅窓口があります。ホームの上屋やその柱が一部木製だったりと味わい深く、終着駅風情が魅力的です。駅前は交通量の多い県道に面しており、駅周辺には小田原百貨店などの商業施設のほか銀行なども揃うため比較的賑やかな雰囲気。

大雄山駅の所在する南足柄市は童謡で有名な金太郎ゆかりの地。

駅前には子熊にまたがる金太郎のブロンズ像が設置されていて、訪れた人を迎えてくれます。
金太郎伝説が残る地蔵堂地区へは路線バスで行くことができます。

駅名にもなっている大雄山最乗寺へは当駅から路線バスに乗り継ぎます。

大雄山駅に隣接するバスロータリーから、道了尊行きに乗り15分弱。杉の巨木が林立する深山幽谷の趣きがある寺院です。こちらは天狗伝説が残されており、境内には天狗にまつわる奉納品も多くあります。

駅前には伊豆箱根鉄道の子会社・伊豆箱根バスと小田急系列の箱根登山バス、富士急湘南バスの3社のが乗り入れています。道了尊や足柄峠方面の路線以外にも小田急小田原線の新松田駅、開成駅方面のバスも発着しているので便利です。


終着駅風情のある改札口 (2018)
停車中の小田原行き列車と事業用車両 (2018)
駅前の金太郎像 (2018)

大雄山駅の情報

路線 :伊豆箱根鉄道 大雄山線
住所 :神奈川県南足柄市関本
開業日:1927年4月10日
訪問日:2018年9月17日
    ※画像はすべて訪問時に撮影したものです