
佐野駅は栃木県佐野市の中心駅です。
JR両毛線と、東武佐野線の2社路線が乗り入れています。
中世は佐野氏の城下町として、近世以降は日光例幣使街道の宿場町として栄えた佐野。佐野厄除け大師や佐野プレミアム・アウトレットがある場所として、関東地方ではそれなりの知名度があります。

駅は市街地の北側に位置しており、南口がメインエントランス。
佐野市役所や佐野厄除け大師も南口側にあります。
JR両毛線と東武佐野線の駅は並んで設けられていて、南北自由通路を兼ねた橋上駅舎を共同で使用しています。駅舎はガラスを多用したモダンなデザインで、南口駅前の噴水やロータリーも同時期に整備されたように見えました。

駅前からは路線バスも発着していますが、人気のまばらな印象。
近年は駅周辺よりも東北自動車道の佐野藤岡ICにほど近い佐野新都市エリアが栄えているようです。

駅の反対側は城山公園口と北口があります。
城山公園はその名のとおり佐野城跡に整備された公園で、小高い山になっているため、橋上から直接公園に出ることができます。佐野城は近世初頭の平山城ですが、わずか14年で廃城になった短命すぎる城として知られています。

駅は南側にJR、北側に東武の駅がそれぞれ設けられています。
隣り合わせで並んでいますが、改札やホームは別々なので乗換える際は一度改札を出ます。
改札を間違って入ってしまう利用者が多いのか、壁や床にJRのりばであることの主張が。

どちらの駅も似たような構造で、改札フロアには駅窓口と自動券売機が設けられています。
ホームは島式1面2線構造です。
運転本数は日中は各方面毎時1本、そのほかの時間帯は2本程度。
普通列車が基本ですが、東武佐野線は1日1往復だけ東武伊勢崎線に直通する「特急リバティりょうもう」が運転されています。






路線 :JR両毛線、東武佐野線
住所 :栃木県佐野市若松町外堀539
開業日:1888年5月22日(現在の両毛線)
訪問日:2021年9月25日
※写真はすべて訪問時に撮影したものです