


長瀞駅は秩父鉄道の駅です。
1911年9月に宝登山駅として開業し、1923年に現在の駅名に改称されています。埼玉県有数の観光地として知られる長瀞観光の拠点として休日は多くの観光客で賑わいます。急行秩父路やSLパレオエクスプレスなどすべての列車が停車します。
以前は熊谷・寄居方面から他社線の列車も乗り入れていましたが、20世紀後半にはすべて廃止されています。現在では、休日ダイヤのみ秩父方面から西武秩父線の直通列車が乗り入れています。

開業当時から現役で使用されている木造駅舎があり、関東の駅百選にも選定されています。赤いトタン屋根が印象的な駅舎には駅事務室と待合室があります。
ホームは単式ホームと島式ホームの2面3線構造。
駅舎と直結する1番ホームが上り、構内踏切で繋がる2番3番ホームは下り方面が発着します。下り列車は内側の2番線から発着し、外側の3番線はSLパレオエクスプレスと当駅折り返しの西武線直通列車が使用しています。











長瀞駅周辺は埼玉県でも有数の観光地です。
駅からほど近い荒川沿いには国指定天然記念物の岩畳があり、県立長瀞玉淀自然公園に指定されています。付近には荒川ライン下りの船乗り場もあり、長瀞駅から岩畳までの道は岩畳通りと呼ばれる商店街として栄えています。
岩畳とは反対方向の西側には標高497mの宝登山があります。山麓には宝登山神社があり、山頂には奥宮のほか宝登山蠟梅園と小動物園があります。山頂付近までは宝登山ロープウェイで約5分。蠟梅は毎年2月頃が見頃です。
路線 :秩父鉄道
住所 :埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞529番地2
開業日:1911年9月14日
訪問日:2019年5月19日
『木造駅舎紀行200選』は全国の木造駅舎を紹介した書籍。画像はすべてカラーで紹介されているところがポイントです。木造駅舎の持つ雰囲気を画像で存分に味わうことができます。ちなみに廃線や移築保存された駅舎についても紹介しています。
『駅旅入門』は以前、JTB時刻表で連載されていた「駅旅本線」を書籍化したものです。東日本を中心に50ヶ所の駅を写真付きで紹介しています。カラー写真も多く歴史などのコラムも充実しており、秩父鉄道からは三峰口駅と長瀞駅が紹介されています。