今昔各駅探訪記、今回は長野県下最大のターミナル長野駅です。
北陸新幹線に加えて在来線やしなの鉄道が発着する長野駅について画像とともに紹介します。

長野駅はJR東日本、しなの鉄道、長野電鉄の駅です。
長野県の県庁所在市地・長野市にあるターミナル駅で、北陸新幹線をはじめ在来線は信越本線としなの鉄道北しなの線が乗り入れています。また、信越本線経由で篠ノ井線としなの鉄道線、北しなの線を経由して飯山線の列車も発着しています。
東西自由通路を持つ橋上駅舎で、在来線と新幹線の駅どちらも独自の改札を持ち、乗換え専用改札で繋がっています。ホームは2~7番線が在来線、11~14番線が新幹線となっています。

駅前は善光寺口(西口)と東口があります。
善光寺口側が長野市の中心部に近く、長電長野駅や駅前バスターミナルからは長距離の高速バスも発着しています。名前の通り、善光寺の門前町としても古くから栄えています。
善光寺口にある駅舎は現在が5代目で、2015年に建て替えられた新しいもの。新幹線開通時に建てられた4代目と異なる点は、駅ビルと一体化して地上3階建てになったこと。ガラスと木を多用したデザインは、モダンでありながら善光寺の門前町としての風格を感じさせます。
北陸新幹線 長野駅

新幹線の長野駅は東側に地上に島式2面2線のホームがあります。
1997年に北陸新幹線(長野行き新幹線)の終点として開業し、すべての列車が当駅で折り返していました。2015年春に北陸新幹線が金沢駅へ延伸すると、長野駅は途中駅となり運転系統も大きく変わりました。現在では東京~長野間を運行する「あさま」が当駅で折り返しを行っています。また速達タイプの「かがやき」を含むすべての列車が停車し、通過列車はありません。
在来線・しなの鉄道 長野駅

在来線は西側の地上に3面5線のホームがあります。もっとも西側は単式1面1線のホーム、残りの島式2面4線のうち、3番線の北長野側は4番線として割り振られ、飯山線専用のホームとして使用されています。
以前は信越本線のターミナル駅として多くの優等列車が発着していましたが、北陸新幹線の開業・延伸により在来線はJRから分離ししなの鉄道線に引き継がれました。1996年に軽井沢~長野間がしなの鉄道線に、2015年には長野~妙高高原駅間がしなの鉄道北しなの線となり現在に至っています。
ほとんどの列車は長野駅を起終点としていて、当駅を跨いで運行する列車は多くありません。しなの鉄道線は一部列車のみ軽井沢(上田)~妙高高原間で直通運転をしています。
在来線の優等列車は篠ノ井線、中央西線経由で名古屋を結ぶ特急ワイドビューしなの号が発着。
そのほか、休日を中心に座席指定制の快速列車が多く発着しています。JR線では「リゾートビューふるさと」、「ナイトビュー姨捨」、飯山線方面の「おいこっと」。しなの鉄道では「ろくもん」、「しなのサンライズ、サンセット」「軽井沢リゾート」などが発着しています。
長野電鉄 長野駅
長野電鉄の長野駅は善光寺口の地下にホームがあります。
長野電鉄長野駅については別の記事で紹介しています。
長野駅周辺の観光名所

長野駅のある長野市は自然や歴史遺産が多く点在しています。
駅からもほど近い市街地エリアには7世紀創建と伝わる古刹・善光寺とその門前町があります。国宝に指定された本堂では内陣の見学や、真っ暗な本堂地下を歩く戒壇巡りを行うこともできます。門前の仲見世通りで飲食を楽しむのもおススメです。
善光寺に隣接して長野県立美術館があります。近年、大規模リニューアルを終えて綺麗になりました。コレクション展・企画展を実施する本館に加え、東山魁夷館では生前に寄贈された「白馬の森」をはじめとする作品を展示しており、見どころの多い美術館です。

長野駅から善光寺周辺には徒歩でも行くことができますが、片道20分程度で上り坂もあるため路線バス「びんずる号」が便利です。駅から離れた場所にある川中島古戦場や松代、戸隠方面へは駅前から路線バスを利用します。

長野駅の駅スタンプは改札内にありました。
2009年の押印当時は国宝善光寺本堂と鳩時の額、長野新幹線あさまがデザインされていました。北陸新幹線の金沢駅延伸以前のものですので、「長野新幹線」という呼称や引退したE系が描かれています。現在では新幹線のデザインがE7系に変更された新しいものが設置されているようです。





住所 :長野県長野市大字栗田59
路線 :JR東日本 北陸新幹線、信越本線、篠ノ井線、飯山線
路線 :しなの鉄道線、北しなの線
開業日:1888年5月1日
訪問日:2009年7月20日、2016年7月17日、2017年8月6日