長野電鉄 長野駅を訪ねる~地下鉄のような始発駅~

長野電鉄長野駅は長野線のターミナル駅です。JR長野駅善光寺口の地下にある駅からは、特急列車を含む須坂・湯田中方面の列車が発着しています。

長野電鉄 長野駅


長野電鉄長野駅は長野線の始発駅です。

JR長野駅善光寺口側の地下に駅があります。長野電鉄は長野~善光寺下駅までの市街地区間で地下を走行しているため地下鉄のような雰囲気が特徴。1928年の開業当時は地上を走っていましたが、1981年の連続立体交差事業で地下化しました。

地下1階に改札と駅窓口、ホームは階段を下りた地下2階にあります。

ホームは頭端式2面3線の構造で3両(ゆけむり号のみ4両)編成の車両が停車。中央の2番線は主に特急列車、両端の1番3番ホームを普通列車が使用しています。駅の雰囲気はひと昔前の東京の地下鉄そのもので、ちょっと薄暗い感じが妙に懐かしさを覚えます。

長野電鉄長野線は長野駅を起点に湯田中駅まで約33㎞を結ぶ路線。

種別は特急列車と普通列車。2022年現在では、毎時3,4本の列車が発着しています。普通列車は信州中野もしくは須坂止まりで、終点の湯田中まで直通するのは特急のみ。

長野電鉄は地方私鉄としては珍しく有料特急列車を頻繁に運転していることでも有名。特急は3種類に分類され、停車駅の少ないA特急、通勤通学時間帯で運転するB特急、休日ダイヤ限定で運転するS特急があります。特急には乗車券のほかに特急券(おとな100円)が必要です。

普通列車と特急ゆけむり号1000系 (2017)

長野電鉄では、大手私鉄から譲り受けた車両を使用しています。
そのため、首都圏で引退し第二の人生を送る様々な車両を見ることができます。

特急専用車両では、元小田急ロマンスカー(HiSE)として展望席も付いている1000系「ゆけむり」。そして、元成田エクスプレス253系を使用した2100系「スノーモンキー」の2種類が活躍。自社の2000系は2012年をもって運用を離脱しています。

普通列車では、元東急の8500系と日比谷線で活躍した3000系(旧03系)が中心。一世代前の日比谷線で活躍していた3500系は絶滅危惧種で近いうちに引退すると思われます。往年も地下を走行していた車両たちですので、長野駅の降り立つと10数年前にタイムスリップしたかのような錯覚をしてしまいます。

引退した2000系りんご色(2011)
引退した2000系マルーン色(2011)
元東急8500系(2017)
普通列車は信州中野行きが多い (2017)

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長野電鉄長野駅の情報

住所 :長野県長野市大字栗田59

路線 :長野電鉄 長野線
停車 :特急(A・B・S)、普通

訪問日:2009年7月20日、2011年1月6日、2011年2月17日、2017年8月6日