江の島の最寄り駅である片瀬江ノ島駅まで直通している小田急線。
休日には座席指定制の特急ロマンスカーが走っており,新宿から片瀬江ノ島駅までを約1時間で結んでいます。
この記事では,江の島へ行く際に便利な小田急ロマンスカーの詳しい情報とチケット購入方法などを紹介します。
※2019年10月料金改定反映済み
小田急ロマンスカー

小田急線を走る特急ロマンスカーは座席指定制の有料特急です。
回転リクライニングシートと大きな窓が特徴の,多彩な車両が走っています。
ロマンスカーはテレビCMの影響で箱根に行く列車のイメージが強いですが,休日を中心に江ノ島方面にも乗り入れています。新宿~片瀬江ノ島間を1時間あまりで結んでおり,観光にも便利です。
江の島方面に向かう特急は2種類あり,それぞれに愛称が付いています。
1.えのしま号…新宿〜片瀬江ノ島駅間
2.メトロえのしま号…千代田線北千住〜片瀬江ノ島駅間
どちらも全席座席指定制のため,乗車券とは別に事前に特急券の購入が必要です。
江の島・鎌倉フリーパスでも,別途特急券を購入すれば乗ることができます。
それでは,次にロマンスカーの魅力と、列車ごとの情報をご案内します。
えのしま号


えのしま号は新宿駅と藤沢駅,片瀬江ノ島駅を結ぶ特急です。
都心から湘南方面への観光客向けの列車のため,休日を中心に運転されています。
乗車時間は新宿〜藤沢間で54分,新宿〜片瀬江ノ島間で1時間2分です。
展望席はありませんが、座席の座り心地が快適なEXE30000形で運行されています。
平日は新宿駅9:40発,片瀬江ノ島駅17:35発の1往復しか走っていませんが,休日は5往復運転されています。新宿駅発は7:40,9:40,11:40,13:40,16:40とだいたい120分間隔です。上り方面は夕方から夜にかけて運転されており,片瀬江ノ島駅発15:19,16:39,18:19,20:20,21:20と約60分~120分間隔です。
新宿駅ではなく,東京メトロ千代田線方面から乗車する方はメトロえのしま号が便利です。
【運行本数】平日1往復/休日5往復
【停車駅】 新宿,新百合ヶ丘,相模大野,大和,藤沢,片瀬江ノ島
【特急料金】
新宿~藤沢,片瀬江ノ島間 630円
新百合ヶ丘~藤沢間 420円
新百合ヶ丘~片瀬江ノ島間 520円
相模大野,大和~藤沢,片瀬江ノ島間 310円
メトロえのしま号


メトロえのしま号は地下鉄千代田線から小田急線に直通する特急です。
千代田線内の北千住駅発着で,下りは1日2本上り1本運転されています。
休日のみ運転される観光列車で,途中の相模大野駅まではメトロはこね号を連結しています。
乗車時間は北千住~片瀬江ノ島間で1時間38分,表参道~片瀬江ノ島間で1時間8分です。千代田線内の停車駅は,北千住,大手町,霞ヶ関,表参道の4駅のみ。小田急線内はえのしま号が停車する新百合ヶ丘駅と大和駅には停車しません。
地下鉄に乗り入れる珍しい特急列車で,東京中心部や常磐線沿線から直接乗車できることもあって便利な列車です。
車両はお洒落な内装が人気の“青いロマンスカー”ことMSE60000形で運行されています。
【運行本数】休日下り2本,上り1本
【停車駅】 北千住,大手町,霞ヶ関,表参道,成城学園前,相模大野,藤沢,片瀬江ノ島
【特急料金】
地下鉄線内各駅~藤沢,片瀬江ノ島 840円
成城学園前~藤沢,片瀬江ノ島間 570円
相模大野~藤沢,片瀬江ノ島間 310円
小田急ロマンスカーの魅力
江の島へダイレクトアクセス
ロマンスカーなら初めて江の島に行く人でも安心。
新宿や北千住から乗換えなしで江の島まで直行しています。
新宿からの乗車時間は1時間ほど。江の島は思ったよりも気軽に行ける観光地なんです。
終点の片瀬江ノ島駅は最も江の島に近い駅。
改札を出て駅前の橋を渡ると,江の島はすぐ目の前。潮の香りが迎えてくれます。
江ノ電や湘南モノレールにも江ノ島駅がありますが,海からはだいぶ内陸側にあってかなり距離があります。
座席指定制で安心
ロマンスカーの座席は2×2席のリクライニングシートです。
特急券を購入することで並ばなくても,確実に席に座ることができます。
新宿は始発駅のため快速急行でも座ることはできますが,通勤用のロングシートなので旅行の時にはに少し味気ないですよね。
また,購入する際に窓側や通路側など座席の指定も可能。2名以上の場合は基本的に席が離れることはありません。
4人以上で利用する際は座席を回転させて向かい合わせに座ることもできます。
お洒落で快適な車内空間
ロマンスカーは特急専用の車両で運転されるため車内もお洒落。
主力車両であるEXEは,落ち着きのある車内と座り心地のよい座席が魅力です。
近年は車両もリニューアルされており,車端部に大きい荷物を置くことのできるスペースや車いすスペースも新たに設けられました。
メトロはこね号は青い車体のMSEで運転されます。木目調の内装と高い天井がどこかホテルのラウンジを思わせ,居心地の良い暖色系の室内灯が使われています。
残念ながら車内販売はありませんが,車内に飲み物の自動販売機は設置されています。
車窓を楽しむ!おススメの座席
残念ながら,えのしま号にはロマンスカーの代名詞である展望席は付いていません。
えのしま号として運転するEXE(6両)は展望席こそないものの,1号車の最前列は前方の眺めが良好です。ただし,天候や時間によりロールカーテンを閉められてしまう場合があります。
車窓を楽しみたい場合は,片瀬江ノ島方面の場合は偶数番号の座席,逆に新宿方面の場合は奇数番号の座席がおススメです。車両の柱が邪魔せずに景色を楽しめますよ!車両の柱位置は公式HPでも確認することができます。
特急券購入方法

ロマンスカーの乗車には特急券(座席指定券)の購入が必要です。
予約購入は乗車日の1か月前の10時から発売を開始します。
観光シーズンになると満席になることも多いため,事前の予約購入がおススメ。
特に江の島方面へのロマンスカーは短い編成(6両か4両)のためすぐに満席になってしまいます。
購入方法はいくつかありますので,便利なものをご紹介します。
e-Romancecar(オンライン予約)
小田急ロマンスカーの空席照会・予約・購入ができるオンライン予約サイトです。
会員登録の必要はなく,電話番号とメールアドレスだけで簡単に予約が行うことができます。シートマップからの座席指定も可能,最大8名までまとめて予約可能。
予定が決まったら早めの予約がおススメですが,購入後の払い戻しには手数料がかかりますのでご注意ください。後日購入だけ行うこともできますが,購入期限が切れてしまうと無効になるため,必ず確認しておきましょう…!
⬛︎クレジット支払い
予約と同時にクレジット決済ができます。
クレジット決済の場合は,乗車の際はチケットレスです。
予約購入した車両に直接乗車できるため駅でチケットの発券は必要ありません。
⬛︎駅窓口・自動券売機
クレジット決済を行わない場合は乗車前にチケット購入・発券が必要です。
購入の際には電話番号と予約番号が必ず必要となります。
⬛︎払い戻し
1席につき100円の手数料がかかります。
クレジット決済の場合はサイトから払い戻し手続きが可能。
自動券売機・窓口(駅での購入)
小田急線の各駅でも特急券の購入できます。
駅にある通常の自動券売機でも買えますし,窓口でも取り扱ってます。
自動券売機ではオンラインと同じく8名分までしか購入できませんので,9名分以上の場合は窓口で購入しましょう。
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