初めての「青春18きっぷ」の旅は、まだ雪の残る甲信越方面へ。始発からほぼ終電まで列車を乗り継いで、ぐるりと一周してきました。画像や路線情報は撮影した2009年3月7日時点のものです。

早朝の上野駅から高崎線に乗って終着の高崎駅を目指します。

終点の高崎駅は群馬県随一のターミナル。ここで上越線に乗り換えます。

終点の水上駅では上越線同士の乗り継ぎ。当駅から先は群馬県と新潟県を隔てる山岳区間です。三国山脈も近く、3月とは言えど雪がちらついていました。

上越線内の土合駅で途中下車。下り路線のホームは山岳トンネルの中に設けられた地底駅として知られ、鉄道ファンの間では非常に有名なスポット。地上まで一直線に伸びた階段は462段あります。

六日町駅で上越線を降りて、北越急行ほくほく線に乗り換え。ほくほく線はJR路線ではないため、別途運賃を支払って乗車します。

美佐島駅で途中下車。土合駅と同じく、山岳トンネル内に設置された地下駅です。往時は特急列車が爆速で通過するため、シェルターのような防風設備が特徴でした。

ほくほく線はJRの直江津駅まで乗り入れてきます。ここから長野駅行きの信越本線に乗り換えます。この区間はのちに北陸新幹線開業に伴い第三セクター化されました。

妙高山麓をこえて、長野駅に到着。新幹線も乗り入れるターミナル駅です。久々の市街地で腹ごしらえをしてから、篠ノ井線に乗車。中央本線直通甲府行きのロングラン列車です。

ひたすらに続く中央本線の旅路。途中の甲府駅で大月行きの列車に乗り継ぎます。いくつものトンネルを抜けて、高尾駅まで辿り着けば、ほっと一息。ゴールはもうすぐです。
今回の旅は八王子駅にて終了。東京を起点に埼玉、群馬、新潟、長野、山梨、神奈川の1都6県を縦断する18きっぷならではの乗りつぶし旅行でした。
この日帰り旅行をしたのが2009年3月。当時はまだ北陸新幹線は長野止まりとなっていて、北陸方面の在来線特急列車が繁栄していた頃でした。ほくほく線を走る特急も今はなく、信越本線や北陸本線もJR路線ではなくなってしまいました。ただ、信越エリアには当時と比べると観光列車が充実してきているので、列車旅の愉しみは多彩になってきているように思えます。