秋の日帰り高尾山ハイキング②~琵琶滝から1号路霞台へ~

秋の日帰り高尾山ハイキング②~琵琶滝から1号路霞台へ~

びわ滝から霞台へ短絡コース

6号路を歩いて、琵琶滝に到着しました。

この琵琶滝は高尾山中腹にある薬王院の水行道場のひとつで、現在も修行者が滝行を行う宗教的空間になっています。そもそも高尾山は薬王院を中心として修験道の聖地として信仰されていた山なので、各所に修験道にまつわる史跡があります。

以前は山に入り修行をする前に、身を清めるために行われていたという滝行。現在は予約をすれば誰でも体験もできるようですよ。関東でも滝行が体験できる場所は数少ないので、興味があれば是非。

神聖な空間のため、一般の方は滝の近くまでは行くことができませんが、滝の音が聴こえて神聖な雰囲気があります。隣にあるお堂に参拝して、先へ進みましょう。

琵琶滝を参拝した後は、通常であれば6号路をそのまま進んで山頂を目指します。ですが、今回は別の道を利用します。お堂の横に階段があり、2号路を経て1号路の霞台まで行くことができます。

この登山道は高尾山にある6つの自然研究路(一般的な登山道)には数えられていませんが、コース途中で6号路から1号路を繋いでいる唯一の道です。知る人ぞ知る隠しルートのようで面白いですが、標高差がある2つのコースを最短ルートで繋いでいるため、終始急傾斜な道になっています。未舗装で足元も悪いため軽装でのチャレンジはオススメできません。 

最初は舗装されていた階段も、すぐに木の根がむき出しになった本格的な山道へと変わります。しばらく登っていくと分かれ道になっています。案内板があるので迷うことはありませんが、1号路方面へと進みます。

分かれ道の周辺は大きな岩肌がむき出しになっており、途中のちょっとした休憩にも最適です。近くにはお地蔵さまが等間隔に並んだ不思議な空間もあります。

その先も、つづら折りになった急傾斜な道が続きます。

ひと休みするような平地も少なくたどり着けるのか不安になりますが、人々で賑わう声が遠くから聴こえてくればもう少し。途中に2号路の南側ルートと合流があり、道が二手に分かれますが1号路方向へ進みます。もう一方の3号路方面へ進むと、賑やかな1号路を通ることなく山頂を目指すこともできます。

最後はしっかりと整えられた階段を登りきると、高尾山のメインルートである1号路に到着です。

1号路霞台から浄心門へ

1号路の合流地点は霞台と呼ばれています。

南東方向に視界が開けていて、山麓と八王子市街を見渡すことのできるスポットになっています。ベンチや自動販売機、茶屋などもありますのでゆっくりと休憩することができます。

秋は木々が色づいた斜面と、遠くに見える甲州街道のイチョウ並木も美しいです。

霞台はケーブルカーの終点高尾山駅や霞台展望台、ビアマウントなどの施設も近いので賑わっています。駅前まで行けば、近年オープンした高尾山スミカがあってお土産販売のほかカフェも営業しています。お手洗いもありますが、行楽シーズンはかなり混雑するので注意です。

遠くの景色を眺めてリラックスしたら、先へ進みます。

ここから1号路沿いに山頂を目指します。

ケーブル高尾山駅付近から薬王院までは、1号路の中でもっとも見どころの多い区間。

薬王院の表参道として、道端に多くの史跡が残っています。高尾山さる園・野草園の入り口を過ぎると、樹齢およそ500年と伝わるタコ杉が現れます。杉の木の根元がタコのような不思議な形に曲がっているのでその名が付けられました。しばらくの間は、傾斜の少ないなだらかな道が続いています。

高尾山浄心門

次に現れる木製の大きな門は浄心門。

ここから先は飯縄大権現を祀る薬王院の境内になっており、「霊気満山」と書かれた額から高尾山が山岳信仰の聖地であることを伺うことができます。

浄心門は自然研究路の分岐点にもなっているため、登山のうえでも重要な地点。門を直進すれば薬王院を経由する1号路、左を選べば南側斜面を行く3号路、右を選べば北側斜面を行く4号路です。いずれを選んでも山頂方面に向かうことができますので、どちらのコースにするか迷ってしまいます。

直進して紅葉の名所としても知られる薬王院を参拝します。

次回は薬王院を経由して山頂を目指します。

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