鎌倉 源氏山公園を歩く~頼朝像が見守る紅葉の名所~

鎌倉駅の北西に位置する源氏山。
標高93mの小さな山で、 気軽に歩いて登ることのできるほど高さ。
周辺は緑豊かな公園として整備されいるため、散策路やトイレも完備されています。

春は桜と新緑、秋は紅葉と風光明媚な場所なのでピクニックにもおススメ。
近隣には古道の雰囲気を今に伝える化粧坂や、霊水の湧く銭洗弁天などの観光名所もありますよ。

今回は鎌倉源氏山の魅力をお届けします。

すぐわかる!源氏山公園の魅力

源氏山公園の歴史

源氏山公園は鎌倉時代以前より源氏とゆかりの深い土地。
名前の由来は近隣に源氏の屋敷があったからと言われています。
また、源義家が奥州征伐の折、この地に源氏の象徴である白旗を立てたとも伝わっており、古くは「白旗山」、「旗立山」とも呼ばれていました。
現在でも近隣には国史跡に指定された化粧坂切通や、北条政子の墓と伝わるやぐら群のある寿福寺など鎌倉有数の史跡も点在しています。

公園として整備されたのは戦後のことで、1966年に開園。
公園の中心に鎮座している源頼朝像は1980年に頼朝の鎌倉入りから800年を記念して建てられました。

源氏山公園の魅力

源氏山公園は小高い山の上にあります。
喧騒を逃れた緑豊かな園内はピクニックにも最適、天気の良い日にはお弁当を広げる小学生やハイカーの人たちで賑わっています。

公園内の木々は広葉樹が多く、春の桜と秋の紅葉の時期は特に美しいです。
源頼朝像がある芝生広場の周辺は桜の木々が植えられており、春は花見も人気。
もっとも北側に位置する葛原岡神社周辺にはあじさいも植えられています。

交通アクセス

標高が低いとはいえ、源氏山はれっきとした山のためアクセスは徒歩がメイン。
周辺には有名な史跡や寺社なども点在するため、自分のペースで向かいましょう!
鎌倉駅西口が最寄りですが、北鎌倉駅からもハイキングコース経由でアクセスが可能です。
それぞれのルートのおススメの点も紹介していきます。

鎌倉駅からのアクセス

JR横須賀線(湘南新宿ライン)および江ノ電 鎌倉駅より徒歩20分

鎌倉駅西口から出発です。
西口は小町通りやバスターミナルのある東口とは反対側。江ノ電の駅舎がある小さな出口です。
鎌倉駅から源氏山公園へのルートは主に2つあります。

①市役所通りルート

源氏山公園への最短経路です。
鎌倉駅西口から市役所通りを直進し、「佐助1丁目」の交差点で右折。銭洗弁財天前の急坂を登って源氏山公園へ至ります。多くの人が利用するので迷うことも少ないです!

【メリット】
・市役所通りは歩道の幅も広く安全
・源氏山に登る急坂は舗装されているため比較的歩きやすい

【デメリット】
・車通りの多い道のため風情を感じられない

【寄り道スポット】
・銭洗弁財天宇賀福神社…洞窟から霊泉の湧く神社
・佐助稲荷神社…鬱蒼とした森に赤色の鳥居が並ぶ神秘的な神社

②今小路通り~化粧坂ルート

遠回りではありますが、数々の史跡の前を経由するルート。
駅前から市役所通りを進み、すぐの「市役所前」交差点で右折。今小路通りを北上します。海蔵寺の手前のT字路を左折、道路が途切れると化粧坂切通となり、急な斜面を登りきれば到着です。

【メリット】
・道沿いに鎌倉ならではの寺院や史跡が点在している

【デメリット】
・今小路通りは歩道も狭く、車通りが多い
・化粧坂は舗装されておらず、所々ぬかるんでいる場所もある

【寄り道スポット】
・寿福寺…鎌倉五山第三位の古刹、北条政子と源実朝の墓も
・英勝寺…江戸時代に創建された鎌倉唯一の尼寺
・海蔵寺…謎に包まれた十六井が残る個性豊かな古刹
・化粧坂切通…国史跡に指定された鎌倉時代の古道

北鎌倉駅からのアクセス

JR横須賀線(湘南新宿ライン) 北鎌倉駅より徒歩35分

葛原岡・大仏ハイキングコースを経由して向かいます。
北鎌倉駅西口から鎌倉街道を建長寺方面に向かい、明月院バス停を過ぎたら右折。
鎌倉五山の風格漂う浄智寺の石段を横目に坂道を登っていくとハイキングコースの入口があります。
未舗装で急な登り階段が続きますが、天柱峰と呼ばれる石碑を過ぎたあたりから下り階段になり、源氏山公園へと到着します。葛原岡神社付近に休憩所もあります。
舗装されていない山間を進むため、歩きやすい靴と服装を心掛けましょう。