四季を彩るあじさい寺、北鎌倉 明月院を歩く

北鎌倉の明月院はあじさい寺として全国的に有名です。

「明月院ブルー」とも呼ばれるヒメアジサイが咲き乱れる参道の写真は、雑誌や広告で目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。今回は、あじさいの季節を避けた明月院を歩きます。

明月院の歴史

複雑な歴史を持つ明月院ですが、現在のかたちになったのは明治時代。

平治の乱で落命した父を弔うために山ノ内経俊により「明月庵」が建てられたのが永暦元(1160)年。のちに北条時頼によって康元元(1265)年に創建された最明寺を前身として、息子の時宗が禅興寺を創建します。開山は蘭渓道隆で、明月庵は禅興寺の塔頭となりました。

明月院開山堂

禅興寺は室町時代、三代将軍足利義満の頃には関東十刹の一位に据えられ、明月庵も名前を明月院と改められました。その後も衰退と再興を繰り返し、明治元年に廃寺となり、明月院だけがそのまま残されて現在に至ります。

狭い谷戸に立つ穏やかな雰囲気からは往時を偲ぶ手掛かりは少ないですが、境内には北条時宗の墓所や明月院やぐらからなどの史跡が残されています。

名物はあじさいの参道

明月院境内

明月院では、初夏になると約2,500株のあじさいが境内に咲き乱れます。

そのほとんどが、ヒメアジサイでその青色は「明月院ブルー」とも称されています。

特に有名なのが、山門まで続く参道とあじさいの競演。 摩耗した石段の両側にあじさいが咲いている風景は、テレビや雑誌でもよく取り上げられており、鎌倉の代表的景観として知られています。

ヒメアジサイは咲いてから徐々に青色が濃くなっていくため、時期によって異なる雰囲気を楽しむことができるそうです。あじさいの時期は連日大混雑で、少しでもゆっくり鑑賞したい場合は平日の朝一番が狙い目です。

四季の花咲くお寺

明月院の境内には四季折々の草花が植えられています。

季節ごとに異なる花が咲き、 北鎌倉有数の花の寺として知られています。初夏のあじさいのほかにも花菖蒲は特に美しく、一見の価値があります。開山堂近くにあるお地蔵様はいつも季節の花を持っています。

【明月院境内に咲く主な草花】
春:モモ、ヤマツツジ、ユキヤナギ、シダレザクラ、サツキ、シャクナゲ
夏:アジサイ、ハナショウブ、サルスベリ、ヤマユリ、ナツツバキ
秋:キンモクセイ、ハギ、ススキ、ヒガンバナ、サザンカ
冬:ロウバイ、スイセン、ツバキ、ウメ

本堂「悟りの窓」と庭園

明月院本堂

境内の中心にある本堂には「悟りの窓」と呼ばれる円窓があります。

窓の奥には自然豊かな庭園が広がっており、季節ごとに違った印象を与えてくれます。

本堂には上がることはできず、庭園も非公開ですが遠くから眺めているだけでも美しいです。

本堂後庭園は年間2回、期間限定で公開されています。
ひとつは6月上旬の花菖蒲開花時期、もうひとつは12月上旬の紅葉の時期。普段は入ることのできない広々とした庭園を散策できるチャンスです。

本堂の目の前には立派な枯山水庭園もあります。

明月院の場所

JR横須賀線(湘南新宿ライン) 北鎌倉駅より10分

JR横須賀線や湘南新宿ラインが東京方面から直通しています。
東京・大船方面から降りた場合は、ホーム先端にある東口改札口を出ます。

鎌倉駅からのアクセスはJR線で北鎌倉まで行くほか、鎌倉駅東口よりバスで向かう方法もあります。
江ノ電バス北鎌倉経由の大船駅に乗車し、「明月院前」で下車。徒歩5分ほどです。

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