日本の駅の多くにスタンプが設置されていて、旅行や途中下車の際に押して楽しむことができます。駅それぞれで絵柄も「押し鉄」なるコレクターもいます。今回は旅先で気軽に押して楽しむ駅スタンプについて紹介します。
関東地方は東京を中心に多くのJR東日本の路線があります。
JR東日本ではエリアごとにいくつかの支社に分かれており、駅スタンプの設置有無やデザインについても支社単位で管理されています。
関東地方の支社は東京、千葉、大宮、水戸、高崎、八王子、横浜支社の計7か所です。
すべての支社で駅スタンプ自体は制作されています。しかし設置やリニューアルに積極的なエリアもあれば、逆にそうでもないところもあるので、収集の難易度にかなりの差があるのが実情です。
もっとも駅スタンプを収集しやすいのは東京都区内を中心とする東京支社。次いで、群馬県の高崎支社です。一方で神奈川県の横浜支社は、他支社に先駆けて駅スタンプのデジタル化を実施しました。
JR東日本(東京支社)
JR東日本の東京支社エリアでは統一デザインの駅スタンプがあります。
・山手線 (全駅)
・中央線 (御茶ノ水~西荻窪駅間)
・常磐線 (三河島~取手駅間)
・宇都宮・高崎線 (尾久、赤羽駅)
・京浜東北線 (東十条~蒲田駅間)
・埼京線 (板橋~浮間舟渡駅間)
・総武快速線 (新日本橋、馬喰町駅)
・京葉線 (八丁堀、越中島駅)
・武蔵野線 (南流山駅)
・横須賀線 (西大井駅)
スタンプが設置されているのはエリア内にある山手線、京浜東北線、中央線、常磐線、宇都宮・高崎線、総武快速線、横須賀線、埼京線、京葉線、武蔵野線の計78駅です。
東京支社のスタンプは駅構内に常設されていて、営業時間中であれば気軽に押すことができるのが特徴です。上中里駅と西大井駅以外では改札外に設置されています。設置場所は駅によってまちまちですが、改札の隣やみどりの窓口内にあることが多いです。
ちなみに2路線以上が乗り入れている駅でも、スタンプは1駅につき1個です。
スタンプデザインは2020年に一新されています。
以前は二重の四角い枠内に近隣の名所が描かれたものでしたが、駅名に使用されている漢字一文字をデザインしたものに変更されました。また、東京支社では別途イベントでコラボスタンプラリーを開催していることもあります。
スタンプ収集をする場合は、「都区内パス」または「のんびりホリデーSuicaパス」が便利です。指定席券売機や自動券売機で当日でも購入できます。
都区内パスはスタンプ配置エリアのほとんどをカバーしてますが、常磐線の松戸~取手駅間と武蔵野線の南流山駅は範囲外なので注意が必要です。
JR東日本(横浜支社)
JR東日本の横浜支社では統一デザインのスタンプがあります。
・東海道本線 (川崎~熱海駅間)
・京浜東北・根岸線 (鶴見~大船駅間)
・横須賀線 (武蔵小杉~久里浜駅間)
・南武線 (尻手~稲田堤駅間)
・横浜線 (大口~橋本駅間)
・相模線 (寒川、海老名、南橋本駅)
・伊東線 (伊東駅)
設置されているのは神奈川県内にある東海道本線、京浜東北・根岸線、横須賀線、南武線、横浜線と相模線(一部)の駅に、静岡県内の熱海駅と伊東駅を加えた計70駅です。
スタンプは駅窓口で保管されている場合が多いため、東京ほど気軽に収集することはできません。駅窓口営業時間内に駅係員に依頼が必要です。ただし、駅によっては構内に設置されている場合もあります。
2021年10月から2022年9月まで、駅スタンプをスマートフォンで集める「デジタル駅スタンプ」を実施しています。アプリ「SpotTour」をダウンロードすることで、スマホの位置情報を活用して駅スタンプの収集ができます。デザインは駅に設置されているスタンプと同等のものです。
JR東日本(八王子支社)
JR東日本の八王子支社では統一デザインのスタンプがあります。
・中央本線 (吉祥寺~小淵沢駅間)
・青梅線 (西立川~奥多摩駅間)
・五日市線 (熊川~武蔵五日市駅間)
・武蔵野線 (府中本町~新座駅間)
・南武線 (矢野口~西国立駅間)
・八高線 (北八王子~高麗川駅間)
・横浜線 (相原~片倉駅間)
八王子支社は東京の多摩地区から神奈川県北部、埼玉県南部と山梨県が含まれます。
スタンプが設置されているのは、エリア内にある中央本線、青梅線、五日市線、武蔵野線、南武線、八高線、横浜線の駅です。例えば、中央本線は吉祥寺から小淵沢駅までと3県に跨る広範囲です。
設置場所は駅により異なりますが、駅窓口で保管している場合がほとんどです。
デザインは円形です。
上部に路線名と駅名、下部に大きく「JR東日本 八王子支社」と記載され、中心には近隣の名所が描かれています。制作・設置されたのはかなり昔のようで、経年劣化してしまったものも多いです。
JR東日本(高崎支社)
JR東日本の高崎支社では統一デザインのスタンプがあります。
・高崎線 (宮原~高崎駅間)
・信越本線 (北高崎~横川駅間)
・上越線 (高崎問屋町~水上)
・吾妻線 (中之条、群馬原町、長野原草津口、大前駅)
・両毛線 (前橋~栃木駅間)
・八高線 (一部の駅)
・上越新幹線 (本庄早稲田、上毛高原駅)
・北陸新幹線 (安中榛名駅)
高崎支社は群馬県を全域と埼玉県北部、栃木県西部が含まれています。
スタンプが設置されているのは、エリア内にある高崎線、信越本線、上越線、吾妻線、両毛線、八高線に加え、上越新幹線、北陸新幹線の駅です。無人駅の多い吾妻線や八高線に関しては有人駅を中心に主要駅のみの設置です。
スタンプは駅構内に設置されている場合が多いので、東京支社に次いで気軽に押しやすいエリアではないでしょうか。
デザインは円形で、ほかの支社と比較すると大判です。
上部に名所、下部に路線名と駅名がデザインされています。インクの色はすべて黒で統一されています。スタンプは比較的新しいので、綺麗な状態の駅が多いです。
スタンプを収集する場合は「ぐんまワンデー世界遺産パス」がおススメです。群馬県内のJR線と私鉄路線が1日乗り放題になるきっぷなので途中下車に便利。発売期間は毎年異なるのでご注意ください。
JR東日本(その他支社)
関東地方のJR東日本ではほかに千葉支社と水戸支社があります。
これらの支社は、路線や駅によってはスタンプが制作されています。ただし、統一されたデザインではなかったり、老朽化していたりとあまり駅スタンプに積極的ではありません。今後導入される可能性もありますのでチェックしておきたいところです。
また、JR東日本ではスタンプラリーイベントを各地で開催しています。
人気のメディアとコラボしたり、期間限定のスタンプが配置されることもありますので、気になる方は是非チェックしてみてください!
- スタンプラリー
- デジタルスタンプラリー
- 謎解きラリー
最近では実際に駅に行って専用紙にスタンプを押すスタンプラリーだけではなく、スマートフォンでデジタルスタンプを収集したり、謎解きを行うタイプのものも増えています。
期間内に達成すると記念品がもらえることも多いですし、期間限定のものと通常のスタンプが同時に押せますのでちょっとお得な気分になれますよ。
詳しい内容はJR東日本のホームページで紹介されています。
駅スタンプの収集方法やあると便利なアイテムについては別の記事で紹介しています。