海芝浦駅はJR鶴見線海芝浦支線の終着駅です。海が見える駅として関東の駅100選にも選定され、ホームから望む京浜運河と工業地帯は一見の価値があります。
海芝浦駅はJR鶴見線海芝浦支線の終着駅。
「海の見える駅」として鉄道ファン以外にも知られた駅で、ホームからは京浜運河と工業地帯を一望することができます。周囲はすべて東芝の子会社の敷地となっているため、鶴見線でしか行くことのできない場所です。
鶴見線は工業地帯の通勤者向きのダイヤ設定のため、平日朝夕を中心に運転しています。日中や土日ダイヤは毎時間に1本程度しか運転されていないローカル路線。一応住所は横浜市なんですけどね。
海芝浦駅は東芝の私有地内にあるため、社員や関係者以外は駅の外へ出ることができません。しかし、改札の隣に東芝側が海芝公園を整備しているので、開園時間中は誰でも無料で利用できるようになっています。
こうした他の駅とは違う珍しい要素が揃っている海芝浦駅は、不便な場所にもかかわらず休日には多くの観光客が訪れています。
京浜東北線と接続する鶴見駅から、鶴見線の海芝浦行きで約10分。
終点に到着してホームに降りると、京浜運河が目の前に広がります。
対岸にある扇島の工場施設や首都高速が走る鶴見つばさ橋、その先には大国ふ頭のガントリークレーンまで眺めることができます。ホームには遮るものがなく、180度見渡すことができ開放的。あまりにも海との距離が近すぎて、海釣りをしたい衝動に駆られます。ちょうど夕刻に訪れたので暮れていく工業地帯の空が綺麗でした。
ホームは単式1面1線の構造で、路線の終端部に改札があります。折り返し運転の準備と時間調整のため、日中の列車は到着から出発まで10分程度の時間があります。サクッと雰囲気を楽しむのであれば、折り返しの列車に乗って帰れます。本数の多い朝夕時間帯であれば1本見送った方がゆっくりできそうです。
路線 :JR鶴見線(海芝浦支線)
住所 :神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目
開業日:1940年11月1日
訪問日:2015年12月27日
※画像はすべて訪問日に撮影したものです