上野駅は北の玄関口として、東北や上信越方面へのターミナル駅として発展しました。
現在は北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線と、在来線では東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線、上野東京ライン、山手線、京浜東北線が乗り入れています。
私鉄では京成上野駅と、地下鉄では東京メトロ銀座線と日比谷線の駅があります。
上野公園の地下にある京成上野駅は京成電鉄のターミナル駅で、成田空港を結ぶスカイライナーも発着しています。
JR上野駅の歴史
国鉄時代から東北本線や高崎線、常磐線など長距離路線の実質的な起点駅となっていて終着駅の趣がありました。特に、戦後は長距離特急や寝台特急を含む夜行列車などが数多く運転されていました。1985年の東北新幹線開業を皮切りに各方面の新幹線が開通すると、長距離輸送は新幹線に譲り特急は数を減らします。
近年では上野東京ラインの開通により、東北本線や高崎線は東海道線との直通運転を開始。終着駅の雰囲気は薄れてしまいましたが、常磐線の一部の列車などは上野駅始発の列車が残っています。
JR上野駅の訪問記
上野駅の記憶といえば2009年の春。
初めての青春18きっぷを使って、日帰りで甲信越の一周を行う旅の始まりの地が上野駅でした。この駅から高崎線と上越線を乗り継いで、新潟県の越後湯沢まで向かう旅路です。
当時は上野東京ラインは開通しておらず、上野駅は終着駅の雰囲気が漂っていました。
宇都宮線や高崎線、常磐線もすべて上野始発。休日の朝は人の姿も少なく静かな雰囲気を今でも覚えています。
ホームというのは基本的に電車を待つ場所ですが、始発駅というのは電車が自分を待ってくれている感じがあって好きです。普段は乗らない高崎線に乗って、高まる気持ちを今でも覚えています。
それと、上野駅は東北や北陸方面の寝台特急や夜行列車の起点でもありました。
私が旅をするようになった2010年代には未だ健在、というよりは瀕死の状態にあって時々眺めに行ったものです。有名どころで言えば「北斗星」や「カシオペア」、急行「能登」といったところでしょうか。
人の流れが多い山手線のホームと同じ駅とは思えない頭端式のホームが1階にあります。広々とした行き止りホームから発着する列車は少なくなりました。一番端にある13番ホームからはクルーズタイプの寝台列車「四季島」が時おり発着していて、専用のラウンジも設置されています。
住所 :東京都台東区上野7丁目
路線 :JR東北新幹線(北海道、秋田、山形、上越、北陸新幹線を含む)
東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線、上野東京ライン、京浜東北線、山手線
訪問日:2009年3月9日、2011年12月27日ほか