
西武球場前駅は西武狭山線と西武山口線の駅です。
どちらの路線も当駅が終着駅となり、すべての列車が折り返し運転を行います。西武鉄道の路線同士ですが、山口線はゴムタイヤで走る新交通システムのため、別々のホームから発着しています。改札は1ヶ所です。



埼玉西武ライオンズの本拠地・西武ドームの最寄駅のため駅自体は非常に大きいです。野球の公式試合やイベント開催等の多客期に対応できるよう、狭山線のホームは3面6線構造。すべてのホームが10両編成に対応しています。関西私鉄のターミナル駅並みの広さですね。
3~6番ホームは臨時ホームのため、通常はロープで閉鎖され電気も消灯しています。通常時と多客期のギャップが大きな駅ですね。

平日ダイヤは、夜間の1本を除きすべての列車が狭山線内の折り返し運転。
土日ダイヤでは午後を中心に池袋線への直通運転(種別は各停か準急)があります。公式試合やドームでのイベント開催時には、臨時特急「ドーム」をはじめ快速と急行も臨時で運転。イベント終了時間に合わせて、ホームにずらりと列車が並ぶ姿は圧巻です。

駅は頭端式ホームになっているので、ホームの先端に改札口がある平面的な構造です。ドームの最寄駅という特性上、改札内にはコインロッカーも数カ所設置されています。イベント開催時以外は駅利用者もまばらで、15~20分間隔で4両編成の列車が折り返すローカル線の雰囲気です。

西武山口線の西武球場前駅は、改札口横からスロープを上がった高台にあります。
山口線は案内軌条方式で運行する新交通システムで、西武ゆうえんちを経て多摩湖駅を結ぶ2.8kmの短い路線。小型の車両を使用しているため、プラットホームもコンパクトです。生活路線ではないため、運転本数は平日・土日ともに日中は20分間隔、早朝や夜間は毎時30~1時間間隔となっています。



山口線も西武ドームでの試合やイベント開催時に合わせて増発。路線は単線のため、途中の東中峯信号所で行き違いを行います。

駅周辺はドームやレジャー施設も点在しますが、多摩湖にも近い丘陵地帯のため自然が豊か。私が訪れたときは、山口線のホームまで向かう通路でタヌキに遭遇しました。
イベントのない日の乗客はおらず、列車はほとんど貸し切り状態のまま発車していきました。



近隣の狭山湖および多摩湖畔は、昔から西武グループが観光開発を手掛けています。駅周辺には狭山スキー場や西武ドームテニスコートなどの施設が点在。西武ゆうえんちへは山口線を利用して1駅です。
かつては駅の西側にユネスコ村がありました。こちらも西武鉄道が所有するテーマパークで、大恐竜探検館が人気でした。2006園に閉園し、一部がところざわゆり園として期間限定で開園しています。
路線 :西武狭山線/山口線
住所 :埼玉県所沢市上山口2090-3
開業日:1929年5月1日
訪問日:2017年2月



















