埼玉県立自然の博物館~日本地質学発祥の地にある自然史ミュージアム~

埼玉県立自然の博物館の看板

埼玉県自然の博物館は秩父の長瀞エリアにある自然史博物館です。県内で出土したパレオパラドキシアの化石をはじめ、埼玉県内の地学や自然史を紹介した常設展示があります。

埼玉県立自然の博物館

埼玉県立自然の博物館の看板
博物館入口の看板 (2019)

自然豊かな秩父地域のなかでも、観光客に人気の長瀞。

長瀞岩畳や宝登山などの観光名所があり、荒川ではライン下りやラフティングなどのアクティビティも楽しむことができることで有名です。旅行客で賑わう岩畳から荒川沿いを歩いて行くと埼玉県立自然の博物館があります。

埼玉県の地層や化石、自然環境などを紹介した県立の自然史博物館です。

博物館の由来と歴史

長瀞岩畳の画像
荒川に沿って特徴的な岩場が広がる長瀞岩畳 (2019)

埼玉県立自然の博物館が開館したのは1981年。

長瀞は岩畳が国の天然記念物に指定されているほか、「結晶片岩」をはじめとする貴重な岩石が観察できるなど、地学的に貴重な場所。大正時代には秩父鉄道によって鑛物植物標本陳列所が開設。その流れを汲む秩父自然科学博物館の資料を引き継ぐかたちでこの博物館は開館しました。

現在では博物館の敷地内に「日本地質学発祥の地」の碑が建てられています。

博物館の常設展示

埼玉県立自然の博物館の内部
常設展示室は吹き抜けになっている (2019)

博物館1階が常設展示室、2階が企画展示室です。

公立施設のため入館料は大人200円と良心的。

基本的には入館料で常設展と企画展(または特別展)の両方を見学することができます。企画展は埼玉県や秩父にまつわる展示を、展示替え期間を除いて通年で開催しています。

「コバトン」のモデルになった県民の鳥シラコバト (2019)

常設展は大きく3つのエリアに分かれています。

まずは入り口付近のオリエンテーションホール

吹き抜けの広々とした空間には巨大ザメ「カルカロドン メガロドン」が復元模型が吊り下げられています。体長約12mもの巨大なサメは新生代にごろに生きていたとされ、歯の化石が埼玉県深谷市でも発見されました。

同じく県内の秩父市や小鹿野町で発見されたパレオパラドキシアの実物化石も展示。海に棲んでいたとされる謎多き哺乳類で、古代は秩父地域まで海になっていたことを証明しています。なお、秩父鉄道を走るSLの愛称「パレオエクスプレス」は、このパレオパラドキシアから採っています。

埼玉県立自然の博物館の展示室
狭山で発見されたアケボノゾウのレプリカ (2019)

次に地学展示ホール

こちらは、埼玉県で出土した岩石・化石・鉱物などを実物展示しています。埼玉県は今でこそ海無し県として有名ですが、昔は秩父山地まで海が迫っていました。長い歴史の中で埼玉の地形や気候がどのように変化してきたのかを紹介しています。

埼玉県立自然の博物館の常設展示室
埼玉の森を再現したジオラマ (2019)

最後に生物展示ホール

ここは埼玉県の自然環境をジオラマで再現したコーナー。このような自然再現ジオラマは公立博物館の展示にありがちですが、比較的規模は大きめです。岩石や化石などの展示よりはこうした視覚的にも面白い展示の方が子どもたちにはわかりやすく人気のようでした。

洞窟によってエリアが分けられており、森林のなかに季節ごとの動植物の剥製が配置されています。

埼玉県立自然の博物館のまとめ!

館内は決して広いわけではないので、サクサクと見学すれば所要時間は30分程度。自然科学に興味のない方は退屈かもしれませんが、「秩父は大昔に海だった」という事実や、そこに暮らしていたパレオパラドキシアをはじめとする生きものなどここでしか学ぶことのできない展示も多いです。入館料200円というのもいいですね。

埼玉県立自然の博物館の情報

住所 :埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1417-1
最寄駅:秩父鉄道上長瀞駅より徒歩5分
休館日:月曜日(祝日および7月8月は開館)

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