JR中央本線の中津川駅は旧中山道の宿場町がある駅。名古屋駅を発着する中央本線普通列車のほとんどが当駅で折り返す拠点駅で、今も昔も交通の要衝として知られています。

中津川駅は岐阜県中津川市にあるJR中央本線の駅です。
中山道の宿場町としての歴史を持つ中津川市の市街地に位置し、特急しなの号をはじめ、快速列車を含むすべての列車が停車する中央本線の中核駅です。

東京駅と名古屋駅間を結ぶ中央本線は全区間を走破する列車は存在せず、いくつかの区間に分割して運転をしています。
名古屋都市圏の末端にある中津川駅は、名古屋発着の通勤電車の終着駅。当駅を境に名古屋方面と塩尻方面で運転系統が分離されています。特急列車を除いて中津川駅から先に直通する定期列車はありません。

首都圏で例えるのであれば、高尾駅のような立ち位置です。
しかし、首都圏では東京発着の大月行きや河口湖行きの普通列車が数本設定されているのに対し、中津川駅は完全に分離しているという徹底ぶり。少し前までは「ナイスホリデー木曽路」が臨時快速として運転されていたのですが、2020年を最後に終了しています。

ホームは、島式1面2線と単式1面1線の計2面3線構造。
単式ホームは駅舎に直結しています。各ホームは塩尻側にある跨線橋と名古屋側にある地下通路で繋がっています。駅舎側から1番線・2番線は名古屋方面、2番線・3番線は塩尻方面の列車が発着します。
折り返しの設定が多いため、駅の西側には留置線並んでいます。

名古屋方面は当駅始発の快速が中心。
基本的に運転本数は毎時3本(特急1本・快速2本)で、早朝と深夜のみ普通列車の設定があります。
中津川から先、長野・塩尻方面は木曽川沿いの山間部のため毎時1,2本程度の運行です。行き先は松本と南木曽が中心で、夜間には坂下行きも設定があります。車両は2両編成で、日中はワンマン運転を行っています。









中津川駅周辺は江戸時代から中山道の宿場町として栄え、現在でも市街地になっています。市街地を縦断するように旧中山道があり、中津川宿の面影を残しています。また、中津川宿の歴史や古文書は中山道歴史資料館に展示されています。

駅前から北恵那交通の路線バスに乗れば、中山道落合宿と馬籠宿まで足を伸ばすことができます。
特に馬籠宿は妻籠宿と並んで中山道木曽路の趣ある宿場町です。坂道になった石畳の道沿いに土産物店が並ぶ観光地になっており、散策も楽しいです。また、島崎藤村ゆかりの地として藤村記念館も建てられています。
中津川駅から馬籠までは路線バスの馬籠線で約25分の距離。最新の時刻表やお得な乗車券情報は公式HPよりご確認ください。
路線 :JR中央本線(中央西線)
住所 :岐阜県中津川市太田町二丁目1番3号
開業日:1902年12月21日
訪問日:2016年1月1日、2018年8月11日
※写真はすべて訪問時に撮影したものです