万葉線(高岡軌道線・新湊港線) 高岡~越ノ潟駅

MLRV1000形

万葉線について

万葉線MLRV1000形
高岡駅前の併用軌道を走るMLRV1000形(2014)

万葉線は万葉線株式会社の運営する路線です。

富山県高岡市の高岡駅を起点に射水市の越ノ潟駅までを結んでいる全長12.9㎞の路面電車です。途中の六渡寺駅を境に高岡寄りの市街地を走る高岡軌道線、越ノ潟寄りの新湊港線の2路線から成りますが、基本的には直通運転しています。

従来は富山地方鉄道により敷設された歴史を持ち、高岡軌道線部分は加越能鉄道に譲渡。富山地方鉄道射水線を経由して高岡市内と富山市内を結んでいました。のちに射水市沿岸部に富山新港が建設、射水線は分断され都市間輸送の役目がなくなったたことを契機に乗客減少。射水線が1980年に廃線になります。21世紀に入って、加越能鉄道も廃止予定でしたが、2002年に第三セクターの万葉線が引き継ぐことで現在に至っています。

併用軌道を行くデ7070
併用軌道を走るデ7070形(2014)

あいの風とやま鉄道と接続する高岡駅を起点にする高岡軌道線。

路線は8㎞の区間のうちほとんどが併用軌道で、高岡市街地の道路上を走ります。ただし、JR氷見線を越える米島口~能町口間と中伏木~六渡寺間が専用軌道区間になっています。六渡寺駅は高岡軌道線と新湊港線の境界駅ですが、すべての列車が直通し、六渡寺止まりの列車はありません。

新湊港線は4.9㎞の短い路線ですべての区間が専用軌道です。

ほとんどの区間が射水市を走り、終点の越ノ潟駅では富山県営渡船(越ノ潟フェリー)の接続します。万葉線は基本的に単線で高岡軌道線の広小路~米島口間のみが複線です。そのため列車交換が可能な駅が複数存在します。

万葉線の車両

デ7070
古参のデ7070形(2014)

車両は古参のデ7070形と超低床車のMLRV1000形の2種類。
加越能鉄道時代に導入されたデ7070形も現役で活躍しています。

MLRV1000形
超低床車のMLRV1000形(2014)

万葉線移管後に登場したMLRV1000形は「アイトラム」の愛称を持っています。2連接の超低床車として2004年から導入され。現在は6編成が在籍。車体は万葉線のコーポレートカラーである赤色で統一されています。

ドラえもんトラム
2代目ドラえもんトラム(2014)

2012年から6編成のうち1編成が「ドラえもんトラム」として運行。万葉線の走る高岡市が藤子・F・不二雄の出身地であることにちなみ、内外装がドラえもん仕様にラッピングされています。

万葉線の駅

高岡軌道線 高岡停留所

高岡停留所
完成したばかりの高岡駅停留所(2014)
万葉線高岡停留所
2面2線の高岡駅停留所(2014)
高岡停留所
2,3番線が乗車ホーム(2014)
MLRV1000形
高岡七夕まつり期間中の駅前(2014)

路線 :万葉線 高岡軌道線
住所 :富山県高岡市下関町6-1
開業年:1948年4月10日
訪問日:2014年8月6日

新湊線 東新湊駅

万葉線新湊駅
相対式2面1線のホーム(2014)
万葉線新湊駅
日本高周波鋼業の高い壁が聳える(2014)

路線 :万葉線 新湊港線
住所 :富山県射水市八幡町3丁目11
開業年:1930年10月12日
訪問日:2014年8月6日

新湊線 越ノ潟駅

万葉線越ノ潟駅
万葉線の終着駅、越ノ潟(2014)
万葉線越ノ潟駅
単式1面1線の簡素なホーム(2014)
万葉線越ノ潟駅
かつてホームは2面2線あった(2014)
万葉線越ノ潟駅
背後に新湊大橋の橋梁が見える(2014)
越ノ潟駅に入線する
入線するアイトラム(2014)
万葉線越ノ潟駅
駅の目の前に県営渡船の船着き場がある(2014)
MLRV1000形
越ノ潟駅に停車するMLRV1000形(2014)

路線 :万葉線 新湊港線
住所 :富山県射水市堀岡新明神
開業年:1930年10月12日
訪問日:2014年8月6日