伊勢市駅は近鉄山田線とJR参宮線の駅です。三重県伊勢市の中心部に位置していて、伊勢神宮外宮の最寄り駅としても知られています。市街地側に駅舎を持つJR駅に比べ、近鉄駅は少し小ぢんまりとした印象です。
伊勢市駅は近鉄山田線とJR参宮線の共同使用駅です。
三重県伊勢市の代表駅であるとともに伊勢神宮の玄関口として機能しています。伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)は駅から参道を歩いて10分弱の場所にあり、内宮方面への路線バスも発着しているため、当駅から伊勢参りを始める旅行客も多いです。
伊勢市駅は名古屋~鳥羽駅間で競合している近鉄とJR線の接続駅。駅も共同使用となっており、両路線のホームは離れているものの、跨線橋で結ばれています。中間改札が設置されていないのも特徴です。
競合区間では非電化のJR線に比べて特急が頻繁に走る近鉄が圧倒的優勢な状況にありますが、伊勢市駅に関してはJRの駅施設の方が立派な印象。
駅舎はそれぞれの路線のホームに直結するかたちで南北に1カ所ずつ計2カ所設けられていて、市街地中心部に隣接する南側の駅舎をJRが管理しています。市街地と反対側にある小ぢんまりとした北側駅舎は近鉄管理です。
近鉄の伊勢市駅は相対式2面2線を持つ地上駅。
松阪・名古屋方面が4番線、宇治山田・鳥羽方面は5番線。1~3番線はJR線が使用しています。
伊勢市駅には特急を含むすべての列車が停車します。
特に休日ダイヤでは名京阪と伊勢志摩を結ぶ有料特急が高頻度で発着しますが、駅構造はいたってシンプル。列車の折り返しや緩急接続については、同じく特急が停車する宇治山田駅や五十鈴川駅で行われています。
観光利用者も多い駅ですが、ホームは通常の駅と変わらない雰囲気。
5番ホームに直結する駅舎には、有人窓口があって特急券の購入も可能。
JRが管理する南側駅舎にも近鉄線の自動券売機が設置されています。
近鉄の伊勢市駅で下車して伊勢神宮に行く場合は、ホームの名古屋寄りにある階段を上ってJR(南側)の出口へ向かいます。近鉄とJR線の駅の間にはJRの車両基地跡があるため、長い跨線橋で繋がっています。
路線 :近鉄山田線/JR参宮線
住所 :三重県伊勢市吹上1丁目1-57
開業日:1930年9月20日
訪問日:2021年4月23日
※画像はすべて訪問時に撮影したものです