賢島駅は近鉄志摩線の終着駅。リアス式海岸で有名な英虞湾に浮かぶ賢島にあり、リゾート地としても有名。大阪・名古屋方面から多くの特急列車が当駅まで乗り入れてきます。

賢島駅は近鉄志摩線の終着駅です。
三重県志摩市にある賢島駅は、真珠の養殖とリアス式海岸で有名な英虞湾に浮かぶ賢島の中央に位置しています。列車は駅の少し手前で橋を渡りますが、あまりに小さな橋なので島へ渡った感覚は抱かないかもしれません。

多くの路線を持つ近畿日本鉄道のなかでも賢島駅は最南端に位置します。
大阪難波や京都、そして近鉄名古屋といった都市部から伊勢志摩方面を結ぶ特急列車が当駅まで乗り入れて来ます。各方面からの列車が折り返すことのできる広々としたホームは、終着駅らしい頭端式構造になっています。

ホームは頭端式の4面5線構造です。
主に1~4番線を特急列車が使用し、普通列車は5番線から発着しています。
駅はホームから改札を抜けてロータリーまで、ほとんど段差のないフラットな構造になっているのが特徴。コンコースやロータリーを抱え込むように2階建ての駅舎があり、天井が高く自然光も届く開放的な空間です。駅舎の設計は村野藤吾。他にもいくつかの近鉄関連施設の設定も手掛けている建築家です。

駅舎1階には改札のほか駅窓口、待合室、コンビニがあります。
2階部分には「伊勢志摩サミット記念館サミエール」があって開館時間中は自由に見学可能。駅窓口横から階段を降りると、賢島港に近い南口に出ることができます。遊覧船「エスパーニャクルーズ」に乗る際はコチラから。改札横のロータリーからは、伊勢志摩を結ぶ直行バス「パールシャトル」や各リゾート施設の送迎バスが発着しています。

賢島駅からは各方面の特急と普通列車が発着します。
特急は大阪難波と名古屋発着が毎時1本ずつを基本に、京都行きの設定もあります。観光特急しまかぜを筆頭に伊勢志摩ライナー、アーバンライナー、ビスタカーなど多種多様な車両が乗り入れるため、日中はホームが色とりどりで賑やかな印象。大阪難波も名古屋も地下ホームかつ過密ダイヤなので、ゆっくり特急車両を眺めるには賢島駅が最適かもしれません。

普通列車は改札から見て1番左手の5番ホームから発着。
このホームだけは2両分の長さしか設けられていません。
普通列車の本数は毎時1~2本程度で、ほとんどが鳥羽線・山田線に乗り入れて伊勢中川駅までを結びます。名古屋方面へ向かう場合は、途中の五十鈴川駅もしくは宇治山田駅で急行列車に乗り継ぐことができます。












路線 :近鉄志摩線
住所 :三重県志摩市阿児町神明747-17
開業日:1929年7月23日
訪問日:2021年4月23日
※画像はすべて訪問時に撮影したものです