JR中央本線 勝川駅を訪ねる~将来性を秘めた高架駅~

JR中央本線勝川駅は愛知県春日井市にある駅。駅舎は2009年に高架化し、東海交通事業 城北線の乗り入れが想定された構造になっています。

JR中央本線 勝川駅


勝川駅はJR中央本線と東海交通事業(城北線)の駅です。

勝川駅のある春日井市は名古屋市守山区に隣接しており、名古屋都市圏のベッドタウンとして知られています。2009年には駅高架化を含めた駅前開発が実施され、かなり綺麗に整備されている印象です。

城北線はJR駅とは離れた場所に駅を構えており、乗換えには10分程度必要。将来的には城北線がJR駅に乗り入れられるような構造にはなっているものの、具体的な計画は発表されていません。

JR駅は3層構造の高架駅で、地上2階に改札、3階にホームがあります。

ホームは島式2面4線構造で、上下線で別々のホームを使用しています。ただ、実際に列車が発着するのはホームの外側のみ。

ホームの内側には柵が設置され、線路は敷かれていない状態のままです。将来的に城北線の乗り入れを想定した設計になっているため、計画が具体化すれば線路を敷設して、城北線の列車が発着する日が来るかもしれません。

勝川駅には中央本線の快速と普通列車が停車します。

日中は上下線とも毎時8本の運転があり、うち3本が快速です。名古屋駅までの所要時間は快速で18分、普通列車で20分。勝川駅から先、快速通過駅は新守山だけです。

城北線との直通運転計画も

城北線を運行する東海交通事業はJR東海の完全子会社ですが、両会社の勝川駅は500mほど離れています。

城北線の勝川駅は開業以来、市街地から離れた場所に簡易的に設置されている状態です。JR駅の高架化により、城北線の乗り入れは構造的に可能になりましたが、現在でも具体的なの目途は立っていません。

名古屋方面の路盤は緩やかに傾斜がある (2018)

城北線乗り入れのために準備されたと考えられているJR勝川駅ホームの路盤は、名古屋方面に向かって下りの傾斜が確認できます。もし、乗り入れる場合は勝川駅を出てすぐに下り勾配で地上へ下り、中央本線の高架橋をアンダーパスしたあと、上り勾配で既存の高架橋に接続するのではないでしょうか。

城北線勝川駅の先にJR線の高架橋が見える (2017)

城北線は沿線に市街地も少なく、他社路線ともほとんど接続していないローカル路線。

乗り入れを工事を行ったとしても、JR側にあまりメリットはなさそう。中央本線の特急や貨物列車のバイパスに成り得るかというと、現状では需要もなく、今後も今の状態が続きそうです。

春日井サボテンは日本一

北口ロータリーに設置されているサボテン像 (2018)

小綺麗な駅前で異彩を放っているのが、北口ロータリーに設置されているサボテンの像。

サボテンは春日井市の特産品で、全国シェアの8割を占めるのだとか。3体のサボテン像は左から、春代・日丸・井之助という名前が付いていて、頭文字を合わせると春日井になるそうです。

最近では食材としてのサボテンも売り出し中で、様々なサボテンレシピをPRしています。


ホームはシンプルで広々とした構造 (2018)
地上と改札階を結ぶ階段 (2018)
多治見行きの普通列車 (2018)

勝川駅の情報

路線 :JR中央本線(中央西線)
住所 :愛知県春日井市松新町六丁目
開業日:1900年7月25日
訪問日:2017年10月9日
    ※画像は訪問時に撮影したものです