JR東日本では2020年3月14日にダイヤ改正を行います。
今回のダイヤ改正の内容は,震災や台風被害からの復旧に始まって,新駅開業や新たなリゾート列車のデビューなど多くのトピックがあります。この記事では2020年のダイヤ改正のポイントを紹介していきます。
運転再開&新駅開業
まずは,災害からの運転再開や新駅開業の話題から。
常磐線全線運転再開

東日本大震災の影響で一部区間の運転を見合わせていた,常磐線が全線で運転再開します。
常磐線は福島県沿岸部で震災被害が大きく,順次復旧してきましたが,今回のダイヤ改正で最後に残されていた富岡〜浪江間の復旧が完了します。これにより東京側と仙台側で分断されていた常磐線は震災以降9年ぶりに全線で運転を再開します。
今回復旧した区間では,普通列車が11往復運転します。また,特急ひたち号は全線開通にあわせて品川・上野~仙台間を直通する列車を1日3往復運転します。
北陸新幹線 全定期列車運転再開

北陸新幹線は定期列車全列車が運転を再開します。
2019年10月の台風19号により,北陸新幹線は車両基地の水没の被害に遭いました。以降,本数を減らした暫定ダイヤで運行していましたが,約半年経った今回のダイヤ改正で完全復旧となります。
高輪ゲートウェイ駅の開業
最後に,新駅開業の話題です。
山手線と京浜東北線の品川~田町間に新駅,高輪ゲートウェイ駅が開業します。
命名当初からいろいろな意味で話題を集めていたので知っている方も多いはず。次世代型の自動改札機の試験導入や無人コンビニを常設するなど新しい取り組みも多く,関心が寄せられています。
開業後は山手線と快速を含む京浜東北線の全列車が停車することになっています。
新型車両&サービス
次に,新しい車両やサービスの話題です。
「サフィール踊り子」営業開始
伊豆方面へ向かうリゾート特急「サフィール踊り子」が登場します。
全車グリーン席以上というグレードの高い車両で,在来線特急ではじめてプレミアムグリーン席を設置。8両編成の先頭車両がプレミアムグリーン席で,1+1の余裕のある座席配置。2号車3号車はグリーン個室,4号車にはヌードルメニューを提供するカフェテリアを併設しています。
平日休日ともに東京駅~伊豆急下田駅間を1往復します。繁忙期には新宿駅発の臨時便も設定されています。

これまで同区間で運転していた「スーパービュー踊り子」は廃止。踊り子号についても車両が従来の185系から,中央線特急で活躍していたE235系へと順次入れ替えが行われる予定です。
磐越西線に指定席車両導入
東北方面では磐越西線に指定席車両が登場します。
通常車両であるE721系の14席分をリクライニングシートに改造し,通常期の指定席料金は530円。指定席を併設した車両は快速あいづとして郡山~会津若松間で1日3往復運転します。
快速あいづの途中停車駅は郡山富田,喜久田,磐梯会津,猪苗代,磐梯町です。
磐越西線は会津若松方面への観光利用者も多いため,朝夕は通勤通学に,日中は観光客の利用が見込まれています。以前は特急型車両を使った快速も運転されていましたが,2015年以降は姿を消していました。
特急列車の増発
利用者の多い新幹線,特急を中心に増発や増強が行われます。
新幹線「はやぶさ」と「たにがわ」の増発

東北新幹線では速達タイプのはやぶさ号を3往復増発します。
また,東京~仙台間で運転されていたはやぶさ29号の時刻を変更したうえで,東京~新函館北斗間のはやぶさ33号として運転します。
上越新幹線ではたにがわ号を上下線1本ずつ増発します。
朝夕の通勤通学時間帯に運転していたMaxとき・Maxたにがわ号を,E2系の車両に置き換えたうえ,とき号とたにがわ号を別々に運転します。たにがわ号は上野駅発着です。
富士急行線直通「富士回遊」の増発

在来線では,中央線から富士急行に直通する「富士回遊」を1往復増発します。
富士回遊は富士山方面へのインバウンド利用者増加に伴い,2019年に登場した定期特急列車です。今回の改正で平日は2往復から3往復へと変更になります。
成田エクスプレスの編成両数の増強

成田空港と都心方面を結ぶ成田エクスプレスの編成量数を増強します。
今回の改正で,成田空港~東京間のすべての列車が12両編成での運転に変わります。なお,東京駅から先,横浜方面の運転本数を見直し,新宿方面への列車を増発します。

にほんブログ村
コメント
[…] 【JR東日本】2020年3月14日(土)ダイヤ改正のポイント!JR東日本では2020年3月14日にダイヤ改正を行います。常磐線全線運転再開や,高輪ゲートウェイ駅の開業,サフィール踊り子号の登場など […]