鎌倉の長谷の観光といえば大仏と並んで有名な長谷寺。
全国でも例の少ない巨大な十一面観音像を本尊としており、長谷観音の名で知られる霊場です。
創建は奈良時代までさかのぼる鎌倉有数の古刹でありながら、古色を感じさせない色彩豊かな雰囲気が特徴です。
起伏に富んだ境内には様々な神仏を祀った諸堂が点在するほか、 四季折々の草花や、海の見える眺望散策路など風光明媚で多彩な魅力を持っています。
境内には誰でも気軽に利用できる食事処や写経専用の書院があったりと敷居が低く、様々な体験をすることができます。
江ノ電の長谷駅からも徒歩5分と近くて便利。
寺院や日本史にあまり詳しくない人でも楽しむことができる、おススメの寺院です。
すぐわかる!長谷寺の魅力
長谷寺3つの特徴
■日本最大級の長谷観音
長谷寺は十一面観音菩薩を本尊とする観音霊場です。
境内の中心に位置する観音堂内には高さ9.18mにも及ぶ国内最大級の木彫仏が安置されています。右手に錫杖を持ち、岩座に立つ独特の容姿は「長谷寺式十一面観音」と呼ばれ、奈良をはじめとする全国の長谷寺のみで見ることができる珍しい作風で知られています。
■季節を彩る花の寺
長谷寺の魅力は何といっても花。
境内には春夏秋冬それぞれの花が植えられており、季節ごとに異なる魅力があります。
その中でも特に有名なのは春の桜、梅雨のアジサイ、秋の紅葉。これらのシーズンには美しき風景を一目見ようと多くの観光客が訪れています。
■散策が楽しい境内
長谷寺は山の傾斜面に立っているため、起伏がたくさんあります。観音堂の近くには由比ヶ浜を望む展望デッキがあり、青々とした湘南の空と海を眺めることができます。
観音堂よりも先の裏山には眺望散策路が整備されています。勾配はキツいですが海の眺めもよく、梅雨にはアジサイが咲き乱れる絶景スポットです。
ベストシーズンとイベント
年中花が美しい!特に梅雨のアジサイは有名
長谷寺は年中お花が美しいですが、梅雨のアジサイがもっとも有名です。北鎌倉の名月院、極楽寺の成就院と並ぶ鎌倉のアジサイ名所として知られています。
眺望散策路に沿って植えられた40種、約2500株のアジサイが咲き乱れます。高低差を利用した演出が成されており、色々な角度から鑑賞できます。でも、実はアジサイを植え始めたのは平成に入ってからのことなんです。
長谷の灯り(毎年8月)
毎年8月下旬に長谷地域の寺社ライトアップイベント、長谷の灯りが開催されます。
それぞれの寺社に個性あるライティングが施され、幻想的な雰囲気を楽しむことのできるイベントです。
長谷寺では提灯を片手に境内をめぐることができます。
もちろん幻想的な景色は写真映えしますし、残暑厳しい夜が涼しく感じますよ!
拝観時間 & 拝観料
【拝観】夏 8:00~17:00 冬8:00~16:00
夕方は夏休み期間中でも17時には閉まってしまうので注意しましょう!アジサイのシーズンがもっとも混雑しますが、通常期でも休日は混雑します。ゆっくり拝観したい時は朝イチに訪れることをオススメします。
【入山料】おとな300円、小学生100円
入口で入山料を支払います。
自動券売機が完備されていて、交通系ICカードでの決済も可能。入場するさいに、鎌倉・江ノ島フリーパスなどの乗車券を提示すると粗品がもらえます。
なお、観音堂に併設された観音ミュージアムは別途、入館料が必要。おとな300円小学生150円、チケットは入口ではなくミュージアム前で別途購入します。
長谷寺の場所
鎌倉駅(西口)から江ノ電で4分,長谷駅下車徒歩5分
鎌倉駅から長谷方面へのメインルートは江ノ電。
日中は12分間隔で運行されており、鎌倉からおよそ4分(190円)で到着します。各種フリーパスも利用できるため、鎌倉→長谷間は江ノ電で移動する人が大多数。多くの観光客は午前中に鎌倉駅周辺を観光したあと、昼頃から長谷方面へ移動する傾向にあります。そのため、休日の昼頃から夕方にかけては通勤電車並みの混雑も覚悟です。
鎌倉駅(東口)から路線バスで10分,「長谷観音」停留所下車徒歩5分
バスは2社運行しており、江ノ電よりも運行本数も多いので便利です。
始発停留所のため、待てば必ず座れるところも魅力ですが、 道路状況により到着時間が遅れる場合があるので注意が必要です。
【江ノ電バス】1番のりば
1番のりばはJR鎌倉駅のみどりの窓口の前にあります。オレンジ色の車体のバスです。
行き先は桔梗山、湘南車庫、藤沢駅南口。すべてのバスが長谷観音を経由します。180円。
【京急バス】6番のりば
6番のりばはバスロータリーの島にあります。シルバーの車体に水色帯のバスです。
行き先は梶原、鎌倉山、江ノ島、大船駅。すべてのバスが長谷観音を経由します。 180円。