JR東海道本線 岐阜駅を訪ねる~高山本線の分岐する高架駅~

岐阜駅は県庁所在地岐阜市の中心駅です。東海道本線のほか高山本線が分岐し、特急列車も停車しますが新幹線は通っていません。近くに名鉄岐阜駅もあります。

JR東海 東海道本線 岐阜駅


岐阜駅はJR東海道本線と高山本線の駅です。

県庁所在地のある岐阜市街地に位置しており、県下一の立派なターミナル駅ですが、新幹線は通っていません。駅舎は異なりますが、徒歩圏内には名古屋鉄道の2路線が乗り入れる名鉄岐阜駅があり、名鉄名古屋本線は当駅から豊橋駅間で、各務ヶ原線は鵜沼(新鵜沼)駅間でJR線と並走している競合路線です。

ちなみに岐阜県内の新幹線駅はJR在来線の接続しない岐阜羽島駅があります。

平成に再開発された綺麗な駅

岐阜駅は3面6線構造の高架駅で、3階が改札階、4階に相当する部分にホームがあります。

高架下にはアスティ岐阜やアクティブGといった駅チカ商業施設があり、駅と直結しているので便利。市街地側の北口は、駅高架化とともに再開発された広々とした駅前広場とバスのりばがあり、少し離れた名鉄岐阜駅方面とはデッキで繋がっています。

駅前で目立っている黄金の信長像は、岐阜市制120周年記念して2009年に建立されたもの。台座を含めて11mあるのだとか。現在はマスクをしているようです。

岐阜駅に停車する列車

ホームは北側から1番2番線を東海道線上り(名古屋方面)、中央の3番4番線を高山本線、南側の5番6番線を使用しています。ただ、東海道線の普通列車は当駅で折り返し運転を行うため、発着番線が異なる場合もあります。

優等列車は北陸方面を結ぶ特急しらさぎと高山・富山方面を結ぶ特急ひだ号が停車。ひだ号は名古屋発着のため、東海道本線に乗り入れるために、当駅で方向転換を行っています。そのほか平日ダイヤ朝夕通勤時間帯には特急車両を使用したホームライナー大垣の運転があります。

東海道本線は特別快速、新快速、快速、区間快速、普通の4種。

岐阜~豊橋間でそれぞれ停車駅が異なります。高山本線の普通列車は当駅起点となっており、本数は毎時2本程度。その半数は途中の美濃太田駅から太多線に乗り入れて中央本線と接続する多治見駅まで直通しています。

岐阜駅周辺と観光名所

岐阜市街地は近世戦国時代より城下町・宿場町として栄えました。

岐阜駅の北側が市街地中心部。旧来の繁華街は駅から400mほど北側にある柳ヶ瀬エリアですが、近年は街自体の高齢化が進んでおり、再開発により岐阜駅前付近の利便性が増しています。

観光名所が多いのは柳ヶ瀬よりさらに北側の長良川沿岸部。

川原町の古い町並み長良川温泉など観光名所も点在します。金華山にある岐阜城(再現天守)やリス村へは岐阜公園から乗ることのできる金華山ロープウェイが便利。天守からの眺めが美しい岐阜城は特定期間に夜間開館しており夜景も楽しむことができます。そのほか、岐阜市歴史博物館名和昆虫館伊奈波神社、かご大仏で知られる正法寺など知名度は全国区ではないものの、見どころが多いエリア。シーズンであれば長良川の鵜飼観覧船もおススメです。

駅南側には中山道加納宿が残っています。加納城跡は土塁や石垣を残すのみでマニア向けかもしれません。

駅を基点に観光する場合は、岐阜駅2階に岐阜市観光案内所があります。時間が少なく駅前でサクッと観光したい場合は岐阜シティ・タワー43に無料展望室があるのでおススメです。

岐阜駅の情報

路線 :JR東海道本線、高山本線
住所 :岐阜県岐阜市橋本町一丁目10番地
開業日:1887年1月12日
訪問日:2016年1月5日
    ※画像はすべて訪問時に撮影したものです