東部丘陵線(リニモ)の愛・地球博記念公園駅は万博会場の最寄り駅として開業しました。万博終了後はコンパクトな駅舎に改良されましたが、万博開催時当時の痕跡をいくつか残しています。
愛・地球博記念公園駅は東部丘陵線(以降:リニモ)の駅です。
2005年に開催された日本国際博覧会「愛・地球博」の長久手会場最寄り駅として開業。当時は万博会場駅として開業し、仮設部分を含めて現在よりも大規模な構造になっていました。万博終了後は仮設エリアの撤去し、翌年2006年4月に、現在の駅名に改称したのち副駅名の愛知県立大学前が加わりました。
地上3階建ての高架駅で、ホームは島式2面3線構造です。
車両基地への連絡線が分岐している影響で、夜間に当駅止まりの列車があります。
八草方面が1,2番、藤が丘方面は3,4番ホームから発着します。基本的には外側のホームから列車が発着します。中央の2番3番線は、普段は利用されることはないようです。万博開催時には、さらに両側に仮設の単式ホームが設置されていて、3面4線の構造で万博利用者をさばいていました。
コンコースは2階で改札は1カ所。リニモの途中駅では唯一の有人駅になっています。各出口まではデッキが伸びており、愛・地球博記念公園にも直結しています。本数は少ないですが、瀬戸駅行きの路線バスも出ています。
愛・地球博記念公園駅はホームからの眺めがいいです。
丘陵地帯の高台海抜152.7mに駅が設置されていて、隣の公園西駅とは50m弱の標高差があります。高架駅のため周囲に遮るものもなく、遠く名古屋や瀬戸の市街地を見渡すことができます。
当駅からだけでなく、丘陵地帯を駆け降りるリニモからの車窓もダイナミックでおススメです。
愛・地球博記念公園駅の周辺はまだ緑豊かな丘陵地帯になっています。
駅南側には愛・地球博記念公園(モリコロパーク)、北側に愛知県立大学の長久手キャンパスが広がっています。また、八草方面に少し行った場所にリニモを運行する愛知高速交通株式会社の本社と車両基地があります。
愛・地球博記念公園はその名の通り愛・地球博の長久手会場跡地を活用した複合施設。公園自体は無料で入園でき、園内には愛・地球博記念館や日本庭園などがあります。園内には2022年からジブリパークが順次開園。公園内に5つのエリアが点在し、入場にはエリアごとの日時指定チケットが必要となります。
路線 :東部丘陵線(リニモ)
住所 :愛知県長久手市茨ヶ廻間
開業日:2005年3月5日
訪問日:2014年1月4日
※画像はすべて訪問時に撮影したものです